吹荒・吹遊(読み)ふきすさむ

精選版 日本国語大辞典 「吹荒・吹遊」の意味・読み・例文・類語

ふき‐すさ・む【吹荒・吹遊】

[1] 〘自マ四〙 =ふきすさぶ(吹荒)(一)
※閑居友(1222頃)上「ひらやまおろしふきすさみて〈略〉うつらいとあはれにきこえしか」
[2] 〘他マ四〙 =ふきすさぶ(吹荒)(二)
※枕(10C終)一四二「神楽の笛のおもしろくわななきふきすさまれてのぼるに」

ふき‐すさ・ぶ【吹荒・吹遊】

[1] 〘自バ四〙 (吹荒) 風が吹きあれる。荒々しく風が吹く。ふきすさむ。
玉葉(1312)夏・三七四「五月雨の雲吹きすさぶ夕風に露さへかをる軒の橘〈藤原為道〉」
[2] 〘他バ四〙 (吹遊) 心にまかせて笛などを吹く。なぐさみに笛などを吹く。ふきすさむ。
源氏(1001‐14頃)末摘花「御笛どもふきすさびておはすれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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