吹曝(読み)ふきさらし

精選版 日本国語大辞典 「吹曝」の意味・読み・例文・類語

ふき‐さらし【吹曝】

〘名〙 おおうものがなく、じかに風のあたること。また、その場所ふきはらし。
歌舞伎・天衣上野初花(河内山)(1881)六幕「田圃の路の吹晒(フキサラ)しで、すっかり縮み上ってしまった」

ふきっ‐さらし【吹曝】

〘名〙 「ふきさらし(吹曝)」の変化した語。
※歌舞伎・因幡小僧雨夜噺(1887)序幕火の気なしの吹(フ)きっ晒(サラ)しは、素だこぢゃあ滅法こでえるが」

ふき‐さら・す【吹曝】

〘他サ五(四)〙 さえぎるものなどがなく、風の吹きあたるにまかせる。
談義本・教訓雑長持(1752)三「寒風に吹さらされて居る、我々共は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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