否泰(読み)ひたい

精選版 日本国語大辞典 「否泰」の意味・読み・例文・類語

ひ‐たい【否泰】

〘名〙 (「否」「泰」は易の六十四卦一つで、「否」は陰陽の気が塞されて万物生命力を失い、君臣が隔絶して天下が治まらない卦で、「泰」はその逆) 国家、万物などの衰えることと盛んになること。ふさがることと通じること。不運と幸運。不幸と幸福。
※本朝麗藻(1010か)下・与諸文友泛船於宇治川聊以逍遙〈藤原伊周〉「寿夭否泰非吾意。唯誦荘周第一篇」 〔潘岳‐西征賦〕

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普及版 字通 「否泰」の読み・字形・画数・意味

【否泰】ひたい

通塞。晋・陸機〔馮文羆の斥丘の令に遷さるるに贈る〕詩 嗟(ああ)我人を懷ふ 其の(ゆ)くこと惟(こ)れ永し 否泰(まこと)に殊なり 窮ふこと

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