名居神社(読み)ないじんじや

日本歴史地名大系 「名居神社」の解説

名居神社
ないじんじや

[現在地名]名張市下比奈知

みやたににある旧村社で、大己貴命ほかを祀る。もと国津くにつ大明神と号したが、「延喜式」神名帳の名居神社に比定される。伴信友の「神名帳考証」などは、名居はナヲリでナハリの転訛で、名居神社はもと名張の国神、「新撰姓氏録」に「名張臣、阿倍朝臣同祖大彦命之後也」とある大彦命を祭神としたと解するが、神名帳の古写本はすべて「ナヰ」と訓じており、名居を名張と直結することは検討を要する。ナヰは地を意味する古語「な」に「ゐ」(居)の加わったもので、大地を意味し、転じて地震の意に用いられる。「日本書紀」推古天皇七年四月一日条に「地動りて舎屋悉に破たれぬ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android