同じ穴の狢(読み)おなじあなのむじな

ことわざを知る辞典 「同じ穴の狢」の解説

同じ穴の狢

同じ穴に棲む狢。一見別なように見えても、実は同類であることのたとえ。基本的に否定的な意味で使う。

[使用例] 叔父さんとポローニヤスは、はじめから同じ穴の狢だったのさ。どうして僕は、こんなわかり切ったことに気がつかなかったのだろう[太宰治*新ハムレット|1941]

[解説] 「狢」は広く東国で狸のことをいいます。古くは「同じ穴の狐」の形が多く、近代になると「狢」の用例が多くなります。

〔異形〕同じ穴の狐

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

デジタル大辞泉 「同じ穴の狢」の意味・読み・例文・類語

おなあなむじな

一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴のたぬききつね)。一つ穴のむじな。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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