右軍(読み)ゆうぐん

精選版 日本国語大辞典 「右軍」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐ぐん イウ‥【右軍】

〘名〙
天子の率いる三軍うちの、隊列右翼に配置される軍。〔広益熟字典(1874)〕 〔春秋左伝‐桓公五年〕
② (①の将であった王羲之王右軍と称したところから) 能書家の高官を敬っていった語。
菅家文草(900頃)五・月夜翫桜花「書先属藤右軍。詩則汝之任也」

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普及版 字通 「右軍」の読み・字形・画数・意味

【右軍】ゆう(いう)ぐん

天子三軍の右軍。晋の王羲之が右軍将軍であったことから、王羲之をさす。唐・高適途中、徐録事に寄す(比(このごろ)、王の書を以て贈らる)〕詩 しく篋中のりもののみ多し 長く見る、右軍の書

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