叩起(読み)たたきおこす

精選版 日本国語大辞典 「叩起」の意味・読み・例文・類語

たたき‐おこ・す【叩起】

〘他サ五(四)〙
① 戸などを外からたたくなどして、眠っている人を急に起こす。
浮世草子好色一代男(1682)七「よい夢懸(かか)りしに、惜(おし)や隔子(かうし)をたたき起されて」
② 眠っている人を急いでむりに起こす。
※虎明本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初)「『わぬす人、やれつらにくや』と云て、たたきおこす」
③ 働くようにしむける。また、意識を目ざめさせる。
女工哀史(1925)〈細井和喜蔵〉一四「真に産業発達を希望ふが故に、従来の如き技術家を叩き起こす」

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