古魚町(読み)ふるうおまち

日本歴史地名大系 「古魚町」の解説

古魚町
ふるうおまち

[現在地名]中津市中津 古魚町

中津町の中心部の外辺にある南北約二町の両側町。成立は黒田氏入国頃までさかのぼる。享保四年(一七一九)は七三軒・八四竈。寛政二年(一七九〇)八月の生魚商売人頭覚(惣町大帳)には一三人の魚店、他にはふな町・古博多ふるはかた町各二、出小屋でごやもろ町・きよう町に各一となっていて、この年「古魚町辻魚店之外、店差出商売御停止」の触が出されている。大火でしばしば類焼し、享保三年の殿との町出火で全町(七〇軒・九一竈)、同一九年古博多町出火でおそらく全町、宝暦一三年(一七六三)舟町出火で五九竈を類焼。このため天明七年(一七八七)には七二軒・五四竈、文化二年(一八〇五)も同竈・一二空家と衰微した(中津歴史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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