古小路町(読み)こしようじまち

日本歴史地名大系 「古小路町」の解説

古小路町
こしようじまち

[現在地名]博多区店屋町てんやまち

店屋町の通りに面する両側町。土居町上どいまちかみ・土居町下の通りを境に西は川口かわぐち町、箔屋番はくやばん西町上にしまちかみの通りを境に東は店屋町が続く(福岡博多近隣古図)。慶長一五年(一六一〇)の御祓賦日記(神宮文庫蔵)にみえる「小路町」は当町や中小路なかしようじ町にあたるか。元禄三年(一六九〇)の家数二九(続風土記)。明和三年(一七六六)の家数三〇・間数八九間余(石城志)。慶応二年(一八六六)の家数三八(博多店運上帳)。産神は櫛田くしだ(続風土記拾遺)

享保元年(一七一六)には当町の十一屋平助・鉄屋孫右衛門が酒造業を営んでいたが(津要録)、当町で大店として著名であったのは代物などを扱った茶忠こと大山(茶屋)忠兵衛(忠平)で、茶忠の分家清水屋は酒造業を営んだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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