古多良・竹脇(読み)ふるたら・たけわき

日本歴史地名大系 「古多良・竹脇」の解説

古多良・竹脇
ふるたら・たけわき

寛元元年(一二四三)一二月二三日の関東下知状(相良家文書)に「多良木内 古多良 竹脇 伊久佐上 東光寺以上四箇村事」とあり、相良頼重伯父の同長頼が四ヵ村の田地四〇町をめぐって相論し、長頼が勝訴領掌が許されている。このうち竹脇について、黒肥地くろひじの字わきを比定する説があるが(多良木町史)、詳細は不明。字脇は牛繰うしくり川と黒肥地の丘陵が合う麓の集落で、水田地帯である。古多良は多良木の字古多良木ふるたらきであろうといわれる。天文一六年(一五四七)一月二〇日の真誉献灯立願文(願成寺文書)に「御明三千灯 大(ママ)百枚・懸餅二枚」として「右、為当郡東光寺・古多田・八勝寺・浄心寺・中山・池上等之」とあり、「古多田」は古多良ではないかといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android