デジタル大辞泉
「古人の糟粕」の意味・読み・例文・類語
古人の糟粕
《「荘子」天道から。「糟粕」は酒かすの意》聖人の残した言葉や文章。聖人の道は言葉で伝え尽くすことはできず、書物に残された聖人の言葉は酒かすのようなものであるということ。
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こじん【古人】 の 糟粕(そうはく)
(「荘子‐天道」の「
敢問、公之所
レ読者何言邪。公曰、聖人之言也。曰、聖人在乎。公曰、已死矣。曰、然則君之所
レ読者、
古人之糟魄已夫」による語。「魄」は「粕」の
音通) 易の人の残したかす。
真意の抜き取られた後に残されたもの。聖人の道は
ことばでは言い尽くせないものであるから、現在書物に残っている聖人のことばは
酒粕(さけかす)と同じようなものであるの意。
※
太平記(14C後)一「却
(かへ)って悲しむらくは、公の只古人の糟粕
(サウハク)を甘
(あまなっ)て、空く
一生を区々の中に誤る事を」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報