口向(読み)くちむき

精選版 日本国語大辞典 「口向」の意味・読み・例文・類語

くち‐むき【口向】

〘名〙
台所方向
随筆・思ひの儘の記(1860‐90頃)三「御内儀に勤仕するもの、口向侍分といふ。口向とは奥向に対する詞にて御台所をいふ」
手綱をとった具合。馬の乗心地
※弓張記(1450‐1500頃か)「これはくちむきには一段と秘事にする乗やうなり」

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