口一(読み)くちひとつ

精選版 日本国語大辞典 「口一」の意味・読み・例文・類語

くち‐ひとつ【口一】

〘名〙
① 自分一人の糊口(ここう)。一人暮らしの生活
浮世草子日本永代蔵(1688)四「妻子も持ず、口ひとつを其日過ぎにして才覚男」
② 口のきき方一つでどうにでもなるの意。
歌舞伎青砥稿花紅彩画白浪五人男)(1862)三幕「どいつもこいつも口一(クチヒト)つで、抱いて行くから覚悟しろ」

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