取流(読み)とりながす

精選版 日本国語大辞典 「取流」の意味・読み・例文・類語

とり‐なが・す【取流】

〘他サ四〙
中世質入れ担保として提供された財物身代(みのしろ)を質流れとして永代所有すること。
※近衛家本式目追加条々‐建長五年(1253)一〇月一日「而或依少分之未進、或以吹毛之咎、取流身代之条、尤不便也」
② (「とり」は接頭語) 流す。
※二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日「いたづら御祓(みそぎ)済してとり流す幣(ぬさ)もろともに夏を送り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報