永代(読み)エイタイ

デジタル大辞泉 「永代」の意味・読み・例文・類語

えい‐たい【永代】

ながい年月。永世
[類語]永久永遠とわ永世常しえ常しなえ恒久悠久悠遠長久経常不変久しい久しぶり久方ぶり久久しばらくぶり常磐永劫久遠無限無窮不朽万代不易万世不易万古不易千古不易長年多年永年積年長年月幾星霜

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精選版 日本国語大辞典 「永代」の意味・読み・例文・類語

えい‐たい【永代】

〘名〙 ながい年月。とこしえ。永世。ようだい。
※法隆寺文書‐九・永承五年(1050)一二月九日・大和国法隆寺千夏譲状「其御布施料、限永代、本公験并譲状等相副加、永度進已了」
※浮世草子・傾城禁短気(1711)六「四匁する物を、四匁するといふては、永代(ヱイタイ)人の気にはいられず」 〔旧唐書‐鄭覃伝〕
[語誌]鎌倉~南北朝時代の文書では、「えいたい」「ゑいたい」と仮名書きされた多数の遺存例のほかに、「早稲田大学所蔵文書‐貞応三年九月六日・ふつめうゆつり状案」に「やうたいおかきて、ししそんにいたるまで、りゃうちすべし」とあるように呉音でよむ形も並び行なわれたようである。

えい‐だい【永代】

〘名〙 江戸初期、当時の通用銭を、標準貨幣である永楽銭に換算すること。
※随筆・閑田次筆(1806)三「おもてへかかりたる算用に、永代という銭積りあり〈略〉。永楽銭にては、何銭が今の通用銭何ほどに充(あたる)といふこと成べし」

よう‐だい ヤウ‥【永代】

〘名〙 (「よう」は「永」の呉音) =えいたい(永代)
相良家文書‐文保二年(1318)四月二六日・尼妙阿譲状案「やうたいをかきて、ゆつりあたうるところ也」

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