取掴・取捕(読み)とっつかまる

精選版 日本国語大辞典 「取掴・取捕」の意味・読み・例文・類語

とっ‐つかま・る【取掴・取捕】

〘自ラ五(四)〙 (「とっ」は接頭語) 「つかまる(掴)」を強めていう語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「声自慢で御自身に謳ふ客人などは、取(トッ)つかまった哥妓(をんなげいしゃ)や三絃ひきのみじめを見る斗(ばかり)

とっ‐つかま・える ‥つかまへる【取掴・取捕】

〘他ア下一(ハ下一)〙 (「とっ」は接頭語) 「つかまえる(掴)」を強めていう語。とっつらまえる。とつかまえる。
歌舞伎伊勢平氏栄花暦(1782)三立(暫)「こいつとっちめてくれべいと、とっつかまへたらば」

とっ‐つらま・える ‥つらまへる【取掴・取捕】

〘他ア下一(ハ下一)〙 =とっつかまえる(取掴)
※歌舞伎・男伊達初買曾我(1753)一「だだをおこすと、とっつらまへて、ももんぢいに喰はっせるぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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