取据(読み)とりすえ

精選版 日本国語大辞典 「取据」の意味・読み・例文・類語

とり‐すえ ‥すゑ【取据】

〘名〙
一定場所に置くこと。安置すること。手ずから膳などを並べること。
浮世草子好色一代女(1686)五「そば切是よしと取居(トリスヘ)の膳の音」
土器(かわらけ)に檜(ひのき)南天の葉などを敷いて肴を盛ったもの。
※北上記(1588)「かわらけの物と申よりは御取すへと申事能候」

とり‐す・う【取据】

〘他ワ下二〙
① 一定の場所に置く。安置する。
今昔(1120頃か)二八「大きなる鋺(かなまり)を具したり。皆台に取り居へつ」
② 人を一定の場所に住まわせる。妻として家に置く。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「いやしきものをとりすへて、言ふかひなくまつはされ給ふぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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