友成安良(読み)ともなり・やすよし

朝日日本歴史人物事典 「友成安良」の解説

友成安良

没年:明治24.10(1891)
生年:文政3(1820)
幕末期の幕府造兵家。幕臣友成郷右衛門久周の子。通称郷右衛門。幕府大番頭,講武所砲術教授方。長州征討(1866)では芸州口の弾薬製造を指揮する。鳥羽伏見の戦(1868)に参加すべく桑名まできたところで戦闘が終わり江戸に引き返す。のち東北地方に転戦,箱館五稜郭に立て籠もり,兵器製造に従事。明治5(1872)年陸軍造兵権中令史。12年ごろ官を辞し,小樽(小樽市)で病没

(鈴木淳)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「友成安良」の解説

友成安良 ともなり-やすよし

1820-1891 幕末-明治時代の造兵家。
文政3年生まれ。幕臣。安政3年幕府の講武所砲術教授方となる。第1次幕長戦争および戊辰(ぼしん)戦争の際に,兵器の製造,弾薬の供給を指揮した。維新後,陸軍省にはいり造兵権中令史(ごんのちゅうさかん)。明治24年10月死去。72歳。通称は郷右衛門。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例