又吉村(読み)まてーしむら

日本歴史地名大系 「又吉村」の解説

又吉村
まてーしむら

[現在地名]浦添市城間ぐすくま

城間ぐすくま村の添村で、城間村前村渠めんだかりと通称される地区を村域としたともいわれるが(浦添市史)、実態は不明。「おもろさうし」巻一五の一〇には「おゑやふその大や」の対語として「またよしの大や」、一一には「くすくまの大や」の対語として「またよしの大や」がみえる。「琉球国旧記」には又吉邑が載る。功労爵位の対象として名島「又吉」を与えられ、その後城間村の脇地頭職に転封する事例がみられる。万暦一七年(一五八九)から同四一年の間に、欽承祐が又吉村の地頭に就任し、親方になってから城間村地頭になっている(欽姓浜元家家譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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