城間村(読み)ぐすくまむら

日本歴史地名大系 「城間村」の解説

城間村
ぐすくまむら

[現在地名]浦添城間ぐすくま・城間二―四丁目・港川みなとがわ・港川一―二丁目・屋富祖やふそ一―二丁目

屋富祖やふす村の北に位置。浦添うらしー間切最大の村で、東は伊祖いーず村、北は牧湊まちなとう村、西は海に面する。現在、旧村域西部は接収され牧港補給まきみなとほきゆう地区(キャンプ・キンザー)となっている。「おもろさうし」巻一五の一四に「一 くすくまのこはもり(城間の蒲葵森)/こはもりむ よむいきやす(蒲葵森にもたくさんの世神酒)/こしやてもいか(腰当て〔頼りにしている〕御方が)/よしみよわは ゆとしよわ(引き止めたまわば 留まりたまえ)/又 またよしの こはもりも(又吉の蒲葵森も)」とある。「琉球国由来記」に拝所「コバ森 神名 イシノ御イベ」とある。

元和七年(一六二一)三月一六日の尚恭浦添王子朝良宛知行目録(高嶺家文書)に城間村が記される。絵図郷村帳・琉球国高究帳に村名がみえ、高究帳では高頭五一五石余、うち田二〇六石余・畠三〇八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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