原川町(読み)はらがわまち

日本歴史地名大系 「原川町」の解説

原川町
はらがわまち

[現在地名]掛川市原川

原野谷はらのや川と垂木たるき川の間にあり、北東岡津おかつ村。東海道の掛川・袋井両宿の間の宿として原川宿ともいわれ、酒店・茶屋などを設けて生業とした(掛川誌稿)。立場は原野谷川に架かる原川橋の東詰南側にあった(分間延絵図)。原河・原川町村などとも記される(元禄郷帳など)。「夫木抄」に「はらの河、遠江」とあり、光俊朝臣が詠んだ「霜がれのはらの川霧うきてのみ旅の空にもあるおもひかな」の歌が載るが、「掛川誌稿」はこれを当地を詠んだものとする。「言継卿記」弘治三年(一五五七)三月九日条には「懸川ヨリ過一里ハラ川、又過一里袋井」とあり、山科言継が駿府よりの帰路に当地を通過している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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