原子村(読み)はらこむら

日本歴史地名大系 「原子村」の解説

原子村
はらこむら

[現在地名]五所川原市原子

大釈迦だいしやか丘陵西端に位置し、東は前田野目まえたのめ村支村二ッ屋ふたっや西北俵本たわらもと村、南は羽野木沢はのきざわ村に接する。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に「原子」とある。村の東二町二五間に原子館跡があり、東西五〇〇メートル、南北三〇〇メートル。蝦夷館を利用したもので、天正六年(一五七八)落城した浪岡なみおか(現南津軽郡浪岡町)城主北畠顕村の四天王の一人原子平内兵衛が、永禄―元亀年間(一五五八―七三)居館したという(津軽一統志)

正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳の田舎いなか郡に原子村二一一・〇二石、うち田方一八四・五二石とある。

原子村
ああらごむら

[現在地名]下山村芦原子

北から東は神殿かんどの村、南は和合わごう村・小松野こまつの村、西はかじ村に接する。集落は小起伏面上の山麓点在。寛永一二年(一六三五)当時、成瀬伊豆守領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報