原万田村（読み）はらまんだむら

日本歴史地名大系

原万田村
はらまんだむら

• 熊本県：荒尾市
• 原万田村

[現在地名]荒尾市原万田・西原（にしばら）町一―三丁目

袴（はかま）岳北麓の緩やかな丘陵地帯に立地。東は袴岳を境に下井手（しもいで）村・宮内（くない）村・宮内出目（くないでめ）村、南は万田（まんだ）村、西は大島（おおしま）村、北は筑後国三池（みいけ）郡藤田（ふじた）村（現福岡県大牟田市）に接する。北方および西方の低地は、肥筑国境を西流する諏訪（すわ）川の旧氾濫原に近く、古くは「牟田」とよばれる湿地帯であったらしい。

野原八幡宮祭事簿（野原八幡宮文書）延文五年（一三六〇）の項に「御祭礼ノ頭人宮内殿分万田原之法蓮」をはじめとし「万田原」は散見するが、明暦元年（一六五五）の項には「御供節頭　原万田　山鹿丸」とある。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」