印場村(読み)いんばむら

日本歴史地名大系 「印場村」の解説

印場村
いんばむら

[現在地名]尾張旭市印場元いんばもと町・東印場ひがしいんば町・庄中しようなか町・東名西とうめいにし町・かすみおか町・さくらおか町・東山ひがしやま町・西山にしやま町・庄南しようなん町・大塚おおつか町・吉岡よしおか

市の西端に位置。名古屋から瀬戸に至る街道沿いに位置し、南部を矢田やだ川が東西に流れる。丘陵端(瀬戸街道)矢田川に挟まれた低地に条里制の遺構が認められる。天武天皇五年九月、新嘗祭のための斎忌ゆき斎田が尾張国山田郡に卜定されたことが「日本書紀」にみえるが、村名はこの時の斎場いみにわにちなむものという。斎場から印庭に、さらに印場になったとされるが、定光寺祠堂帳(定光寺蔵)には大永元年(一五二一)頃に「六俵自印場 明屋妙顕禅定尼」、天文一八年(一五四九)頃には「六俵印庭中荘 永仲取次浄円禅門」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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