南志野村(読み)みなみしのむら

日本歴史地名大系 「南志野村」の解説

南志野村
みなみしのむら

[現在地名]粉河町南志野

紀ノ川の北、丘陵地帯に位置し、北は北志野村、東は長田中ながたなか村、南は上田井こうだい村、西は勢田せいだ(現打田町)に接する。村の南寄りを淡島あわしま街道東西に通る。古くは北志野村と併せて井上いのうえ新庄または志野庄とよばれた。

江戸時代は和歌山藩領で伊都いと郡代官所の管下であった。慶長検地高目録によれば村高六五三石余、小物成七斗一升二合。慶長六年(一六〇一)の南志野村御検地帳写(旧南志野村文書)によれば家数は四七で内訳は役人二〇・庄屋二・ありき一・下人六・たけい一一・杣小引二・大工二・寺三。「続風土記」では高六八一石余、家数四九、人数二一二。粉河組に属した。藩蔵入地であったが、天保一〇年(一八三九)一一月付の南志野村亥之年免割帳(旧南志野村文書)によると高六六九・四二八石、免五ツ一分、取三四一・四〇八三石、指口一五・三六三四石、合三五六・七〇二六石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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