南之横町(読み)みなみのよこちよう

日本歴史地名大系 「南之横町」の解説

南之横町
みなみのよこちよう

[現在地名]水戸市元山もとやま町一丁目・みどり町一丁目・大工だいく町二―三丁目

向井むかい町三町目に入る角を南に進み、常葉ときわ村との境の木戸に至るまでの長さ二町二〇間三尺(水府地名考、新編常陸国誌)の町。慶長(一五九六―一六一五)頃までは水戸城下から見川みがわ小吹こぶき大戸おおど(現東茨城郡茨城町)方面を経て水戸街道へ通じる道筋にあたり(水府地理温故録)、「水府地名考」には「古道にて古るく開けし所と見へたり」と記す。同書の南の横みなみのよこ町の項に「河和田横町」と併記し、「水府地理温故録」はこの町を「川和田横町」とし、「川和田筋への通りゆへ此名ありと見ゆ」と記す。文政(一八一八―三〇)頃のものかと思われる水戸上下御町丁数調書(彰考館蔵)には「向井町南ノ横町」とあり、「川和田村之往来故川和田横丁と俗ニ唱来とハ(ママ)専川和田横町と唱申候」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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