協同組合間提携(読み)きょうどうくみあいかんていけい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「協同組合間提携」の意味・わかりやすい解説

協同組合間提携
きょうどうくみあいかんていけい

個々の協同組合が組合員の利益のためにさまざまな方法で互いに協力し合うこと。協同組合間協同ともいう。提携には国内と国際があり,国内では同種部門内,生産,異種部門内,さらに異種部門内は中央組織,取引,合弁,金融とに分かれ,他方国際では貿易,生産,金融,非経済の面での協力がある。現在最も注目される提携は異種部門間の取引である産地直送 (産直) 。特に 1970年代以降安全でおいしい食べ物を求める消費者運動の高まりを契機に,生協や消費者グループが農協や漁協,生産者グループなどと産直を本格化。最近ではこれに環境グループなどの集団が加わり,都市と農村,消費と生産,開発と自然など今日の生活様式をトータルに見直し,そのオールタナティブな在り方を草の根ネットワークで作り出していく動きへと広がっている。

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