半纏・半天・袢纏(読み)はんてん

精選版 日本国語大辞典 「半纏・半天・袢纏」の意味・読み・例文・類語

はん‐てん【半纏・半天・袢纏】

〘名〙
一種上着羽織に似るが、実生活むきに簡略化されて、腋(わき)に襠(まち)がなく、丈もやや短めで胸紐をつけず、襟も折りかえさないで着るもの。主として江戸時代から用いられた。革半纏・印(しるし)半纏・蝙蝠(こうもり)半纏・長半纏・ねんねこ半纏・刺子(さしこ)半纏などがある。
※談義本・無而七癖(1754)三「市松染はんてんを着」
② 特に、印半纏をいう。
咄本聞上手(1773)幽霊「きをひ組の夫婦喧嘩〈略〉『よしてくれろ。白無垢も持たねいで』『ヲヲ白無垢がなくても、鱗の半てんで』」

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