半坂村(読み)はんさかむら

日本歴史地名大系 「半坂村」の解説

半坂村
はんさかむら

[現在地名]大宇陀町大字半坂

馬取柿まとりがき村西方、宇陀川支流の中山なかやま川発源地帯。式上郡粟原おうばら(現桜井市)に至る(半坂峠)所在地で、いわゆる峠集落。

「日本書紀」神武天皇即位前紀戊午年九月条に「又女坂に女軍を置き、男坂に男軍を置く」とある女坂めさかの地か(日本書紀通証)

元弘三年(一三三三)正月の護良親王の和泉国熊取地頭木本宗元宛令旨に「大和国宇陀郡波津坂」とある。

寛永郷帳に「本郷、半坂共」とみえ、このころ本郷ほんごう村から分離独立したか。元禄八年(一六九五)幕府領となる。元禄検地により村高は四〇・九三三石となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android