半助(読み)ハンスケ

デジタル大辞泉 「半助」の意味・読み・例文・類語

はん‐すけ【半助】

《1円を円助といったところから》50銭のこと。
「―でも二枚ありゃあ結構だ」〈鴎外
大阪で)ウナギの頭。

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精選版 日本国語大辞典 「半助」の意味・読み・例文・類語

はん‐すけ【半助】

〘名〙
半人前の人、少しまぬけな人をののしっていう。
② 頭のこと。また、現在、京阪地方で、ウナギ、ハモアナゴなどの頭部をいう。〔当世花詞粋仙人(1832)〕
※歌舞伎・狭間軍記鳴海録(桶狭間合戦)(1870)大詰「『敵の頭を所望召さるは大方頭痛のまじなひか』『まさか半助(ハンスケ)同様に葱と入れて喰ひもせまい』」
③ (一円を円助といったところから) 一円の半分。五〇銭のこと。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「半助でもとっておやりヨ」
④ 五〇銭で売色する芸者

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