千鳥新田(読み)ちどりしんでん

日本歴史地名大系 「千鳥新田」の解説

千鳥新田
ちどりしんでん

[現在地名]利根村千鳥

追貝おつかい村の北、片品かたしな川の支流たに川左岸に位置し、会津街道が通る。利根郡に属した。天和元年(一六八一)の郷村品々記録(小林文書)に「追貝村之内」として千鳥新田(高五五石余)がみえるので、追貝村からの開発で成立した新田とみられる。しかし貞享二年(一六八五)の旧真田領村高書上控では「川場之内」の肩書が付されている。高七石余。追貝村などとともに会津街道の口留番人が置かれており(→追貝村、また同街道の駄賃稼が重要な現金収入の道であった。元禄九年(一六九六)の会津荷物馬継規定写(笠原文書)によると、会津からきた荷は土出つちいで(現片品村)で馬継され、月のうち下二〇日は同村から菅沼すがぬま(現同上)と当村に運ばれ、当村から追貝村へと継がれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android