十目の見る所十指の指す所(読み)じゅうもくのみるところじっしのさすところ

精選版 日本国語大辞典 の解説

じゅうもく【十目】 の 見(み)る所(ところ)=十指(じっし)[=十手(じっしゅ)]の指(さ)す所(ところ)

(「礼記大学」の「十目視、十手指、其厳乎」から) 一〇人が一〇人みなそう認めるところ。多くの人の判断意見が一致すること。じゅうぼくの見る所十指の指す所。
※歌舞伎・毛抜(1742)「十目(ジフモク)の見る所、十指のゆびさす所、御家中こぞって玄蕃のよこしまなという取沙汰

じゅうぼく【十目】 の 見(み)る所(ところ)=十指(じっし・じゅうし)[=十手(じっしゅ・じゅうしゅ)]の指(さ)す所(ところ)

仮名草子・身の鏡(1659)中「十目(ジウボク)見所(ミルトコロ)、十手(ジュウシュ)のさすところにははづれ給はず」

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