デジタル大辞泉
「十文」の意味・読み・例文・類語
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じゅう‐もん ジフ‥【十文】
〘名〙
① 一文(いちもん)の一〇倍。
② 江戸時代、上方で街頭に立った最下等の娼婦。また、その値段。
総嫁(そうか)。十文色。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)三「安作者が十文
(ジフモン)の
湯気にあがりて、
譫言(うはこと)を吐く事しかり」
④ 江戸時代、
大坂・堺から京都まで、
魚荷を運搬するかたわら手紙を運んだ
飛脚の代金。十文。
※浮世草子・好色一代女(1686)三「此文
(ふみ)の届賃
(とどけちん)此方にて十文
(じふモン)魚荷に相わたし申候との断り書」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報