譫言(読み)うわごと

精選版 日本国語大辞典 「譫言」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ごと うは‥【譫言】

〘名〙 (「うわこと」とも)
① 熱にうかされなどして無意識に口走ることば
※俳諧・笈の小文(1690‐91頃)「いねる人の譫言するたぐひに見なして」
筋道のたたない放言。たわごと。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九「掛合にうは言をいふ将棊(しょうぎ)さし」

せん‐げん【譫言】

〘名〙 うわごと。たわごと。筋の通らないことば。また、うわごとをいうこと。譫語。〔布令字弁(1868‐72)〕
※政党評判記(1890)〈利光鶴松〉四「実に伊藤伯を知らざる者の譫言なるのみ」 〔黄帝内経素問‐熱論

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デジタル大辞泉 「譫言」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ごと〔うは‐〕【×譫言/×囈言】

高熱などで意識の混濁している人が無意識に口走る言葉
筋の通らない放言。たわごと。
[補説]作品名別項。→うわ言
[類語]寝言たわ言ざれ言しれ言妄言無駄口放言暴言失言出任せ言い過ぎ過言口が過ぎる言い過ぎる

せん‐げん【×譫言】

うわごと。たわごと。とりとめのない言葉。譫語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「譫言」の読み・字形・画数・意味

【譫言】せんげん

たわごと。

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