十二文(読み)じゅうにもん

精選版 日本国語大辞典 「十二文」の意味・読み・例文・類語

じゅうに‐もん ジフニ‥【十二文】

〘名〙
一文の一二倍。多く灯明料や祝儀などとして包む金額をいう。
浮世草子好色一代男(1682)七「彌七烏帽子着てあたま指出せば、むかひより十二文の包銭を投る」
② (江戸時代銚子(ちょうし)一本代金が一二文であったところから) 一杯飲むこと。
※雑俳・柳多留‐一〇(1775)「十二文ほどのきげんでけころを出」

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