北町屋村(読み)きたまちやむら

日本歴史地名大系 「北町屋村」の解説

北町屋村
きたまちやむら

[現在地名]五個荘町北町屋

市田いちた村の南西、北は石川いしかわ村・塚本つかもと村。集落は南部をほぼ東西に貫通する中山道沿いに街村形態をとっており、村名も街道駅舎にちなむとされる。なお当村南西の石塚いしづか村内に明治初年まで南町屋村の呼称があった。近世には市田村のうちに含まれ、慶長七年(一六〇二)の市田村検地帳(竜田共有文書)に北町屋の名がみえる。また天保八年郷帳にも市田村のうちとして北町屋がある。ただし彦根藩領内では独立村として扱われていた模様で、元禄八年大洞弁天寄進帳では市田村とは別に家数七五・人数三九五(男一六九・女二二三、寺社方男一・女二)としており、庄屋別人

文久二年(一八六二)彦根藩上知後の慶応元年(一八六五)、市田村が賀陽宮領に編入された際にも、市田村とは別に当村四〇〇石も同領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android