包松村(読み)かねまつむら

日本歴史地名大系 「包松村」の解説

包松村
かねまつむら

[現在地名]邑久町豊安とよやす

千町せんちよう平野のほぼ中央部の広い平地にあり、北と東は尾張おわり村、西は閏徳じゆんとく村、南はおおしま村・円張えんばり村に接する。中世には包松保が成立、富永資村が承久の乱の勲功地頭職を賜ったという(諸家系図纂)。正中二年(一三二五)一二月二三日の出羽守為成奉書(賀茂別雷神社文書)によれば豊原とよはら庄に属し、京都賀茂社神主に対して明年所務の安堵がされている。元亀三年(一五七二)一二月二三日、浦上宗景が馬場源丞に「包松郷内加地子三分」などを与えている(「浦上宗景宛行状」黄薇古簡集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android