勘次ヶ城跡(読み)かんじがしろあと

日本歴史地名大系 「勘次ヶ城跡」の解説

勘次ヶ城跡
かんじがしろあと

[現在地名]富江町岳郷 山崎

海に臨む台地に築かれた中世の城砦跡。山崎やまさき石塁として県指定史跡。松浦党の田尾氏が居城していたともいう。同氏ら倭寇の根拠地であったともいわれ、明の陶器・銭や数百体の埋葬人骨が付近から出土していることも注目される。高さ二間・幅一間の石塁は東西二二間・南北一五間の範囲で、迷路状に連なるため総延長四四間となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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