加来村(読み)かくむら

日本歴史地名大系 「加来村」の解説

加来村
かくむら

[現在地名]中津市加来

こも神社より南へ一〇町ほど行くと集落があり、西は永添ながそい村、南は森山もりやま(現三光村)。加来集落の南西部に黒水くろうず集落がある。永享六年(一四三四)七月一日の某安堵状(黒水文書)に「下毛郡黒水村内」とあり、黒水又三郎に宛行われている。黒水氏は久保氏を称し、正和二年(一三一三)頃に種栄・彦三郎・種秀・定種と続いており、近所の成恒氏と同様大蔵氏の一族で、一五世紀には大内氏の被官となって、惣領はこの村を離れたらしい。また加来の北に稲男いなお集落がある。承久元年(一二一九)一二月日、下毛しもつみけ庄の大根川社免田に稲男名があり、屋形氏が伝領していた(「宇佐宮行幸会大根川社進物送状案」永弘文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android