加保村(読み)かぼむら

日本歴史地名大系 「加保村」の解説

加保村
かぼむら

[現在地名]大屋町加保

大杉おおすぎ村の北東、大屋川の左岸(一部右岸)を占め、南は笠谷かさだに村・山路やまじ村・大屋市場おおやいちば村。大屋道は当地でそのまま西進する本道(西谷道)明延あけのべ川沿いに南に向かう南谷みなみだに道に分れた。また大屋道から分れて北上する山道は加保坂越で関宮せきのみや(現関宮町)に通じた。弘治三年(一五五七)の「但馬国にしかた日記」には「かふの志らいわ殿」とみえ、太田垣氏の子孫白岩氏の一族が住していた。近世領主の変遷は大屋市場村に同じ。慶長一八年(一六一三)の小出吉英所領目録(金井文書)では大屋庄高九八七石余のうちに含まれて高付されていたと思われる。出石封内明細帳によると拝領高二〇四石余・改出高二四石余、これらの内訳は屋敷六石余・麻畑四石余・田方一六〇石余・畑方五六石余、ほかに古新発高九石余・新発高四石余、家数五八・人数一七六、鉄砲八。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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