前沢新村(読み)まえざわしんむら

日本歴史地名大系 「前沢新村」の解説

前沢新村
まえざわしんむら

[現在地名]立山町前沢

常願寺川右岸の高原野たかはらのに位置する。東は松本まつもと開、西は野口新のぐちしん村・引越手屋ひつこしたや村。宝暦一四年(一七六四)には高原野の新開村とあり(越中志徴)、享和三年(一八〇三)仮名付帳(加越能文庫)では高野たかの五郎丸ごろまる村の枝村とされている。村領内の垣内として「三州地理志稿」に菰原こまらがみえる。明暦二年(一六五六)の村御印留に村名がみえ、寛文一〇年(一六七〇)の村御印では草高四六石、免三ツ、明暦二年から万治元年(一六五八)までの新田高四八石(三箇国高物成帳)。天明四年(一七八四)の高一九五石・銀高四〇匁余で、水当高六二石余(「仁右衛門用水水下銀仕立覚」杉木家文書など)。元禄一三年(一七〇〇)の増高三五石、天保九年(一八三八)の増高一八〇石など近世中期以降新田開発が進み、天保一一年の打銀高四一五石余・定免三ツ(「高免帳」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android