前引・前挽(読み)まえびき

精選版 日本国語大辞典 「前引・前挽」の意味・読み・例文・類語

まえ‐びき まへ‥【前引・前挽】

〘名〙
① 客または主人の前に引き出物を置くこと。また、その引き出物。
太平記(14C後)三三「前引(まへひキ)置物をしけるに、初度の頭人は、奥染物各百充(づつ)、六十三人が前に積む」
② 前もって差し引くこと。
※会社弁(1871)〈福地桜痴〉諸会社取建の手続大要「借用証文を取置き利息は貸渡しの節之を前引に取るべし」
③ (前挽) 木を縦に切るのこぎり(日葡辞書(1603‐04))。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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