剃下(読み)そりおろす

精選版 日本国語大辞典 「剃下」の意味・読み・例文・類語

そり‐おろ・す【剃下】

〘他サ五(四)〙
頭髪を剃って坊主頭になる。剃髪する。落飾する。そりおとす。
平家(13C前)八「俄に髪そりおろし法師になり」
② 下の方へ剃る。
剃刀(1910)〈志賀直哉〉「毛もない脛を剃り上げたり剃り下したりして居た」

そり‐さげ【剃下】

〘名〙 頭の頂を広く剃り下げて、両鬢(びん)を糸のように細く残した髪形江戸時代中間小者、奴(やっこ)などがしていた。→糸鬢(いとびん)
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)上「十ばかりのそりさげの、ちっぽけな馬かたが」

そり‐さ・げる【剃下】

〘他ガ下一〙 そりさ・ぐ 〘他ガ下二〙 頭の頂から下の方へ剃る。
仮名草子浮世物語(1665頃)一「月代(さかやき)は耳の元までそりさげ、鬢うすく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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