刷込(読み)すりこむ

精選版 日本国語大辞典 「刷込」の意味・読み・例文・類語

すり‐こ・む【刷込】

〘他マ五(四)〙
① 印刷すべき面に刷り入れる。また、同じ印刷面に、他のものと共に印刷する。
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉九月暦「割引汽車の引札には、〈略〉と云ふ文句がすり込(コ)んで有る」
刻印付けする。意識に深く刻み付けて思い込ませる。
※死霊狩り2(1976)〈平井和正〉三「ゾンビーへの恐怖は、生理的に刷りこまれたものだ」

すり‐こみ【刷込】

〘名〙 生まれてからまもない時期動物、特に鳥類に多くみられる特殊な学習。目の前を動く物体を親として覚え込み、追従して、一生愛着を示す現象。動物学者ローレンツが初めて発表した。刻印づけインプリンティング
吉里吉里人(1981)〈井上ひさし〉一〇「この『刷り込み』という習性を発見したのは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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