刻印(読み)こくいん

精選版 日本国語大辞典 「刻印」の意味・読み・例文・類語

こく‐いん【刻印】

〘名〙
① (━する) 印判を彫ること。また、その印判。〔史記‐留侯世家〕
② (━する) しるしを刻みつけること。また、そのしるし。比喩的にも用いる。
死霊一章(1946‐48)〈埴谷雄高〉「背に金文字を刻印された数多い書物が」
③ はっきりとした特徴や動かしがたい証拠。極印。〔書言字考節用集(1717)〕
※日本文学史の方法論への試み(1971)〈加藤周一〉三「利休仕事は、五山文学と同じ時代精神の刻印を受けているが」

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デジタル大辞泉 「刻印」の意味・読み・例文・類語

こく‐いん【刻印】

[名](スル)
印を彫ること。また、その印。
刻みつけること。「幼児期刻印された心象
極印ごくいん2」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「刻印」の読み・字形・画数・意味

【刻印】こくいん

印を作る。〔史記、留侯世家〕(其(れきいき)曰く、~陛下に能く復(ま)た六國の後世を立て、畢已(ことごと)く印を受(さづ)けよと。~王曰く、善し。趣(すみ)やかに印をし、先生因りて行(めぐ)りて之れを佩びしめよと。

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