初音ヶ原遺跡(読み)はつねがはらいせき

日本歴史地名大系 「初音ヶ原遺跡」の解説

初音ヶ原遺跡
はつねがはらいせき

[現在地名]三島市谷田 初音ヶ原

箱根はこね山系の樹状に延びる尾根標高約一〇〇メートルの西緩斜面に立地する。後期旧石器時代の初めから中・近世までの複合遺跡。遺跡内を近世東海道が通り錦田にしきだ一里塚も遺跡内に存在する。昭和六〇年(一九八五)以降一一回の調査が行われ箱根上部ローム層から八文化層が検出されている。この一連の調査において、旧石器時代の土坑総数六〇基が列状に掘削されていることが確認された。配置は尾根を弓なりに横断し複数列をなす。土坑内部の土壌は第III黒色帯と考えられ、土坑の掘削時期は約二万五、六千年前と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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