刈羽(読み)かりわ

改訂新版 世界大百科事典 「刈羽」の意味・わかりやすい解説

刈羽[村] (かりわ)

新潟県中部,刈羽郡の村。人口4800(2010)。柏崎平野北部にあり,西には西山丘陵南端の刈羽砂丘が横たわる。南西部の高町地区は大正末期に西山油田帯の一部をなす高町油田,割田油田が採掘され繁栄したが,1930年ころを最盛期として衰えた。低地部は水田で,砂丘内側斜面は古くから桃の産地として知られたが,第2次世界大戦中に強制的にカンショ畑に転換され,後にタバコの栽培が盛んとなった。柏崎市に隣接するためトマト,メロンなどの栽培も盛ん。西部の砂丘外側には,柏崎市との境界にまたがって東京電力柏崎刈羽原子力発電所がある。新屋敷の刈羽貝塚は淡水産貝塚で,県史跡に指定されている。JR越後線が通る。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報