切明村(読み)きりあけむら

日本歴史地名大系 「切明村」の解説

切明村
きりあけむら

[現在地名]平賀町切明

浅瀬石あせいし川支流の切明川沿いの河谷にあり、両岸標高約五〇〇メートルの山。

古くは南部道の宿として栄え、家並が八〇軒も続いたという(竹館村誌)。しかし天和四年(一六八四)の書上帳の絵図に家数一九とあり、切明村・大菅場おおすげば村、一ノ渡いちのわたり村・沖浦おきうら(現黒石市)の四村で一村を形成し、切明が親村であった。水田はなく畑の総反別一六〇人役、漆木二七〇本、杉七千四〇〇本、檜四千本とあり、金山が「ひようがへの沢」にあったという。

切明村
きりあけむら

[現在地名]美麻村日向ひなた

現美麻村南端の金熊かなくま川左岸に位置する。

村名の切明は新切の意味である。新田開発は古く、「信府統記」の「新田開発時節改」によれば、元和七年(一六二一)の開発とされ、大塩おおしお村の枝郷であったものが承応年中(一六五二―五五)に高分れして一村となったものだとされているが、開発の詳細は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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