切処・切戸(読み)きれと

精選版 日本国語大辞典 「切処・切戸」の意味・読み・例文・類語

きれ‐と【切処・切戸】

〘名〙
① (「きれど」とも) 砂州堤防などの一部が切れている所。京都府宮津市、天の橋立の先端にある、宮津湾阿蘇海を結ぶ水道など。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
※雑俳・たからの市(1705)「橋立にきれとがなくば海に帯」
翁問答(1650)下「山八分(はちぶん)にきれとありて、峯頭まで通ぜざるすじの、のぼるべき道なき所を」

きれっ‐と【切処・切戸】

〘名〙 V字形に山稜の切れ込んで低くなっている所。稜線の悪場。きれと。〔登山技術(1939)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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