内顧(読み)ナイコ

デジタル大辞泉 「内顧」の意味・読み・例文・類語

ない‐こ【内顧】

国・家などの内をかえりみること。
国内威福の行われて―の患なかりしこと」〈福沢文明論之概略

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精選版 日本国語大辞典 「内顧」の意味・読み・例文・類語

ない‐こ【内顧】

〘名〙
部屋などの内部をふりかえって見ること。
江戸繁昌記(1832‐36)四「貴人在輿亦、不内顧」 〔論語郷党
家計家族に心を用いることや、国内の情勢に気をくばること。
※禁令考‐前集・第一・巻八・文久二年(1862)二月「松平大膳大夫建白書〈略〉前後種々物議氷解仕、毫も内顧之御患無之」 〔左思‐詠史詩

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普及版 字通 「内顧」の読み・字形・画数・意味

【内顧】ないこ

家事を思う。晋・左思〔詠史、八首、八〕詩 外にむも寸無く るも斗(とちよ)無し 親戚(ま)た相ひ蔑(かろ)んじ 友日夜に疎(うと)し

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